小4女子の生徒さん。
4歳からレッスンに通っているのでレッスン歴は長いのですが、
なかなか音符に興味をもってもらえずにいました。
それが半年ほど前から『自分で読むから先生は何もいわないで』と
私を制止するようになりました。そんな時は本人が楽譜をちゃんと読もうとしているので、
先生は口に手を当てて(笑)黙って見守ります。それでまちがいなく読めていれば大いにほめ、
ちょっと違うところがあるとヒントだけを与えます。そこで正解を言ったりすると本人のやる気を
そいでしまうことになるので、ここは(たくさん我慢して…笑)言いたい気持ちをおさえて
あえて何も言わずに見守ります。
時間はかかりますが、本人なりにここがこうなっているから…など一生懸命に考えていますからね。
先生は待ちの態勢です。そうやって本人のやる気を信じてあげていたのがたぶんよかったのかな。
レッスンの中ではちゃんと自分で楽譜と向き合おうとする努力が見えるようになりました。
ずっと楽譜と向き合おうともしなかった生徒さんですが、きっとこれまで力を貯めていたのだろうと
思います。これまで貯めていた力がいましっかりと花咲いている感じがしています。
これまでずっと見守っていた結果だと考えると、とてもうれしい。
その場その場で教えていくこともとても大事ですが、何年か先を考えて育てていくことを考えるのも
とても大切なことなのだと改めて感じています。
これまでのレッスンが無駄ではなかったこと。。。安堵しています。
そして『待つ』ことの大切さも感じています。
レッスンは生徒さんが少しずつ前に進んでいくお手伝いをしているのですよね。
そんなお手伝いができるなんて、本当にしあわせな仕事をしているのだと感謝の気持ち。
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