昨年の秋からいらっしゃってる大人の生徒さん。

以前、別の先生のところでポピュラー音楽を中心にレッスンを受けていらしたのですが、クラシックの勉強をやりたいということで私のところに通っていただいています。

前の先生もクラシックをちゃんと取り入れたレッスンをなさっていたようですが、あまりにも指の形などにこだわり過ぎていたみたいで、それに嫌気がさして移ってこられました。

私は大人の生徒さんには純粋に音楽を楽しんでいただきたいと思っていますから、指の形の注意は最小限にとどめています。もちろん指の形もとても大事だとは思いますが、70歳を過ぎた生徒さんにはそこまで重要ではないと判断しています。

今では人気のなくなった『バイエル教則本』ですが、使い方によってはなかなかいい教則本だと思いますので、今回のレッスンから取り入れることにしました。このテキストを選んだのは、比較的譜読みのやさしい曲で自分が出している音とちょっとだけ指の形に気を配ってほしいと思う気持ちと、リズム読みが苦手な高齢の生徒さんたちを思ってのことです。

バーナムピアノテクニックの導入書も考えたのですが、チャレンジもあって『バイエル教則本』を使ってみることにしました。

リズム読みがどれだけ進化していくのか、レッスンの経過を書いていきたいと思います。